ドリンク剤のコラーゲンは無意味?
コラーゲンを含んだドリンク剤は色々な種類が販売されています。商品の種類ならかなりの数に上るでしょう。しかし、ドリンク剤はブームとなって騒がれているほどの効果がないという事をご存知でしょうか。特に、低分子なものはより吸収されやすいと言われていますが、この吸収されやすいことと効果が高いということが違うということを知らない人も多いようです。ここではドリンク剤と注射との違いについて簡単に紹介したいと思います。
まず、コラーゲンの構造を理解する必要があります。コラーゲンはタンパク質の一種です。タンパク質は英語の発音では「プロテイン」と呼ばれます。体内で様々な働きをする物質です。タンパク質にはたくさんの種類がありますが、共通して言えることは、約20種類のアミノ酸でできているということです。人間の体内にあるタンパク質の種類は相当な数に上りますが、どのタンパク質も分解すると、たった20種類のアミノ酸に分解されてしまうのです。
次に、口から取り入れたタンパク質はどうなるかというと、主に胃液と膵液で分解されてアミノ酸になり、小腸で吸収されます。もちろん全てのタンパク質がアミノ酸にまで分解されるとは限りませんが、アミノ酸にまで分解されなかったものは吸収されることはないのです。
さて、コラーゲンを飲んだり食べたりするとどうなるかを見ていきましょう。口から入ってきたコラーゲンは胃液や膵液によってアミノ酸に分解されます。分解されたものは小腸で吸収されます。ただこれだけのことです。ですから、プロテインを飲んでいるのと大して変わりません。
低分子のコラーゲンについてはどうでしょうか。低分子ですからある程度分解されているということです。ですからアミノ酸にまで分解される時間が短縮され、非常に吸収されやすくなります。しかし、プロテインを飲んでいるのと大して変わりはありません。
では、アミノ酸にまで分解されなかった場合は効果がありそうです。しかし、小腸ではこれを吸収できず、そのまま排出されてしまいます。では、高濃度のものはというと、もうお分かりですね。分解されればただのアミノ酸ですし、分解されなければ吸収されません。
つまり、コラーゲンは飲んだり食べたりしても意味はなく、注射によって直接体内に取り入れなければ効果は期待できないのです。